ＴＧＲ　８６/ＢＲＺレース第９戦は１０月２１日～２２日の日程で、三重県鈴鹿サーキットにてプロ・クラブマンクラス合わせて１２２台が集い、開幕をしました。シリーズも残す所２戦となり両クラスとも熾烈なチャンピオン争いが予想されました。

　２１日（土）の公式予選日は早朝から激しい雨が降り、コース上は完全にウエットコンディション。午前中に行われた予選は、視界不良の中スタートをするがコースアウト車両が続出、一時的に赤旗中断を余儀なくされ、あっという間に終了してしまいました。

２０分間の短い予選の中で悪天候に阻まれ、力を発揮出来なかったドライバーもいました。埼玉トヨタチームもその中の一つで、クリアラップがうまく取れず予選が終了、２組７番手のポジションから明日の決勝をイメージします。

その頃、日本の南西には超大型台風２１号が迫っており、天候はさらに悪くなり雨、風が強く吹き荒れるパドックで決勝が心配されました。

翌日に行われる決勝に向けて各チームがメンテナンスに追われる中、主催者から場内放送にて以下の発表がありました。　

「明日の決勝レースは台風２１号の悪天候の為、全てのレースカテゴリーが中止となりました。尚、代替レース等の予定はございません。」

過去の８６/ＢＲＺレースで決勝中止は、初めての事でもありポイントランキング争いの重要な時期のレースが中止となる事は、各チームにとっても驚きの発表でした。

しかし、競技者の安全、ご来場して頂けるお客様の事を考えた良い判断だったと思います。レースは不成立となり今年の鈴鹿大会は、無効となりました。 埼玉トヨタチームとしては、ヘビーウエットの経験とデータが取れた事を前向きに考え今後の戦略に繋げていきたいと思います。

最終戦は、１２月に富士スピードウエイで開催されるトヨタ　ガズーレーシング　フェスティバルにて第１０戦が予定され今シーズンを締めくくる事になります。２位以下の争いはまだまだ変動がありますので最終戦にも注目が集まります。鈴鹿大会に向けて応援を頂きました皆様に感謝申し上げると共に、最終戦の応援もどうぞ宜しくお願い致します。

モータースポーツ室　渡邊

 

2017　SERIES　POINT　RANKING

☆ポールポジション　◎ファステストラップ

※クラブマンクラスは有効ポイント制が採用されており全10戦中の獲得ポイントの 高い5戦のポイントが採用されます。