2017 TOYOTA Gazoo Racing 86/BRZ RACE PROJECT REPORT VOL.8

前戦の岡山大会から約2ヶ月のインターバルを経て、9月1日~2日の日程で第7戦富士大会が行われました。このインターバル期間には、十勝大会も開催されましたが、TEAMは後半戦の4大会に集中する為、エントリーをせず、車両のメンテナンスとTEST走行に時間を費やす作戦をとりました。

86/BRZの富士大会は毎戦エントリーが多く、今大会もクラブマンクラス96台、プロフェッショナルクラス37台、合わせて133台の86・BRZが全国から集結しました。

後半戦に入りチャンピオンシップ争いも激化していきます。当社エントリーのクラブマンクラスは有効ポイント制5戦になっているので、後半の4戦の結果次第では上位にランクインする事が十分可能です。どのチームもこの富士大会は、後半戦の大事なスタートレースと言えます。

レースWEEKの天候は、迫る台風の影響で雨予報がされていましたが、練習走行から決勝までドライコンディション、予選では気温も少し低めの影響もあって全体的にタイムがあがり、コースレコードが更新される素晴らしい予選でした。

予選1組目で速さを見せたのがポイントランキングトップを走る#38神谷選手。コースレコードに迫る2秒台を計測して周回1周目でトップへ、しかしすぐその後#124庄司選手が2695で逆転をするも、神谷選手は計測2周目でさらにタイムを縮めて2576で1組のトップに立った。

続けて行われた2組目では、専有走行から好調だった#600小野田選手(ネッツ東埼玉)が、   2782を記録するが、神谷選手にコンマ2秒及ばず神谷選手がポールポジション。     

3位には#128庄司選手が入りました。埼玉トヨタ#703花里選手は車両のセットアップを重ねながらこの週末のベストタイムを記録しましたが及ばず1組の6位で終え、両組あわせ決勝は11番グリッドから上位を狙います。

 

翌日2日の決勝は、明け方まで降った雨で路面はウエットコンディションでしたが、決勝レーススタートの11時には日が差してきてコースは綺麗なドライとなりました。

 44台の86/BRZが一斉にスタートを切り1コーナーへ。ポールポジションの#38神谷選手がスタートに少し遅れが出たところを2番手スタートの#600小野田選手が1コーナーの進入でトップへ。2番手以降では6番手スタートの#771菱井選手と3番手スタートの庄司選手との接触がおこり、菱井選手はダメージが大きくその後マシンをとめてしまいました。この混乱によってトップ小野田選手、2番手の神谷選手、7番手から順位を上げてきた松井選手の3台が後続を引き離して1周目のコントロールラインを通過。

 一方、#703花里選手は、序盤の混乱の中接触を受けましたが、うまく切り抜け一気に6番手まで浮上してレースを組み立て直します。

 

先頭を飛ばす小野田選手の背後には、ピタリと神谷選手がつけ一つミスが起これば逆転する状況が続きました。Vitzレースからバトルを繰り返してきた両者のドライブは、毎戦クリーンな戦いでどちらが勝っても誰もが満足する走りでした。

 勝負がついたのは、8周目の1コーナー、やや加速が鈍った小野田選手にストレートで神谷選手が並びかけ、見事1コーナーでインを捉え抜き去りそのままトップチェッカーで今シーズン3勝目をあげ、シリーズチャンピオンを目の前に手繰り寄せました。

 #703花里選手は、淡々と終盤まで6番手をキープ。ファイナルラップ前の周回で#84橋本選手と#886河村選手のバトルの隙をついて2台をパス、今季ベストリザルトの4位でチェッカー。チームPIT内はとても盛り上がり自然とハイタッチをしていました。

沢山の社員・ご家族の皆様に応援に駆け付けて頂きとても感謝しています。今できる最高のパフォーマンスをTEAMで発揮出来たかと思います。この先を目指しまた一つ一つ積み上げていきたいと思います。

 

-RACE RESULT-

Rd.7

RANK Driver Car name Total time Gap
1位 38 神谷裕幸 N中部ミッドレススノコ86 21′23″171 -
2位 600 小野田貴俊 ネッツ東埼玉ワコーズED 86 21′23″759 0.588
3位 130 松井 宏太 ネッツ青森アップルRC 86YH 21′26″127 2.956
4位 703 花里祐弥 埼玉トヨタ・エンドレスYH86 21′36″219 13.048
5位 305 水野 大 リキモリ剛式制動屋カークリ86 21′37″234 14.063
6位 84 橋本 洋平 カーウォッチBS 86REVO 21′38″326 15.155
7位 886 河村 直樹 N中京エリア86小牧BS86 21′38″625 15.454
8位 75 手塚 祐弥 栃木スバルBS BRZ P.Mu 21′38″891 15.720
9位 310 長嶋 大輝 埼玉自動車大学校生駒ED 21′40″742 17.571
10位 126 庄司雄磨 OTG AREA 86 21′43″624 20.453

 

2017 SERIES POINT RANKING

RANK NO.

Rd

開催地

決勝日

決勝台数

完走

第1戦

もてぎ

4/3

45台

40台

第2戦

AP

5/7

35台

35台

第3戦

富士

6/4

45台

42台

第4戦

岡山

7/2

 

 

第5戦

第6戦

十勝

7/29

7/30

第7戦

富士

9/2

 

 

第8戦

SUGO10/1

 

 

第9戦

鈴鹿

10/22

 

第10戦

TGRF

11/26

 

1位 38 神谷 裕幸 16 13 3 23☆◎ 22☆14.◎ 22☆       113 97
2位 600 小野田貴俊 21 17☆ 0 11 6/11 13       93 82
3位 771 菱井 將文 11 21 14.☆ 16 13/16 0       91 80
4位 84 橋本 洋平 14.☆ 12◎ 16 13 0/0 7       62 62
5位 130 松井宏太 11   11/9 13       44 44
6位 75 手塚 祐弥 1 2 7 2◎/21 4       37 36
7位 703 花里祐弥 6◎ 4 9 11       30 30
8位 126 庄司 雄磨 1 22◎ 2 2       27 27
9位 310 長島 大輝 0 9 1 1 3/7 3       24 23
10位 347 番場 彬 4 0 7/5 1       17 17

☆ポールポジション ◎ファステストラップ

※クラブマンクラスは有効ポイント制が採用されており全10戦中の獲得ポイントの 高い5戦のポイントが採用されます。