GR 86/BRZ Race

2018 TOYOTA Gazoo Racing 86/BRZ RACE PROJECT REPORT VOL.3

第2戦 スポーツランドSUGO

 2戦目を迎える86/BRZ RACE。舞台は開幕戦の鈴鹿から一気に北上。宮城県のスポーツランドSUGOにて4月28日(土)~29日(日)の日程で開催されました。
開幕戦の鈴鹿では、不運なアクシデントにより悔しいリタイアに終わってしまいました。今大会ではポイント争いを考えると絶対にポイントを取りに行かなくてはなりません。
チームは、レースWEEKの初めからサーキット入りをして、調整を重ねていきました。
 菅生サーキットの走行経験や訪れた方もいらっしゃるとは思いますが、最終コーナーからホームストレートにかけての10%(高低差約73m)の登り勾配が特徴で、アップダウンとタイトなコーナーが連続して、他のコースではありえないようなアクシデントが発生することから『SUGOには魔物が棲む』と表現される事がありテクニカルなコースと言えます。

レースの様子

 エントリー台数は、プロクラス30台、クラブマンクラス55台という昨年を上回るエントリーがあり、週末のレースはスーパー耐久併催もあり多くのモータースポーツファンが詰めかけました。
 28日(土)に行われた予選の天候は、晴れ。2組に分けられた予選1組で速さを見せたのが#758安藤選手(カローラ名古屋レーシング)が1′39″677でトップ。2番手は#70庄司選手が1′39″753で2番手に入りました。1組2組を合わせて見ても39秒台はこの2台だけで調子の良さを伺えました。

レースの様子

 1組に割り振られた埼玉トヨタ#703花里選手は、1′40″324で1組の4番手に入りました。一方、2組のトップは2016年のクラブマンチャンピオンの#713松原選手(ネッツトヨタ兵庫)が1′40″474でトップ。2番手3番手に#25水谷選手、#84橋本選手と続きました。開幕戦を制した#0神谷選手は、車両を含め調子が上がらず9番手に位置をします。

 晴天に恵まれた翌日の決勝レース。13周のレースのスタートが切られました。スタートは、クリーンスタート。
 先頭は、ポールポジションの#758安藤選手(C名古屋レーシング)から1コーナーに進入していきます。 序盤の争いの中で後ろから追い上げてきた#713松原選手と#25水谷選手にパスされてしまい、先頭、松原選手、水谷選手、安藤選手の順でチェッカーとなりました。
 #703花里選手はスタートに若干の遅れを伴いポジションを落としましたが、1コーナー2コーナーをクリアしてレース中盤に起きたクラッシュを抜け出し、7番手を走行。果敢に攻め続けましたがポジションを上げる事が出来ず、7位でレースを終えました。
 レースの経験を重ねていくうちに解ってくることがいくつかあります。レース車両は同じ車両を使用しますが、色々な条件の変化で百分の一秒を争うタイムに変化が出てきます。気温や天候で変化する路面状況。それによるタイヤの選択。車両のセッティングやメンテナンス状態と・・・
 これらの条件が確実に揃わないと上位にはいけない事を学んでいます。今回のレースでは今シーズンから導入のブリジストンの新型タイヤのデータを沢山取ることが出来ました。必ず次戦以降に役立てられると思っています。

 長いシーズンを考え、第3戦のオートポリス大会を見送り、次戦は6月末の第4戦岡山大会を見据えています。約2ヶ月のインターバル期間があるので、車両のメンテナンスと今大会のデータをベースに準備をしていきたいと思います。遠方ではありましたが大会にお越し頂きました応援者の皆様、ありがとうございました。チーム一同感謝申し上げます。

次戦も沢山の応援とご支援の程、宜しくお願い致します。

モータースポーツ室 渡邊

川口北店 渕脇エンジニア
秩父店 冨澤エンジニアリーダー
ありがとうございました。

RACE RESULT-Rd.2 

RANK No. Driver Car name Total time Gap
1位 713 松原 怜史 GR-G神戸垂水86BS 22′05.291 -
2位 25 水谷 大介 ネッツ東京レーシング86 22′07.558 2.267
3位 75 安藤 正明 C名古屋86Racing 22′12.145 6.854
4位 70 庄司 雄磨 OTG DL 86 22′13.741 8.450
5位 772 中島 保典 CUSCO BS 86 22′14.182 8.891
6位 521 中島 佑弥 GB CAMP 86 22′24.863 19.572
7位 703 花里 祐弥 埼玉トヨタ・エンドレス86 22′25.442 20.151
8位 771 菱井 將文 CUSCO BS 86 22′25.924 20.633
9位 760 岩本 佳之 C名古屋メサイヤ86 22′26.548 21.257
10位 130 松井 宏太 ネッツ青森アップルRC86 22′86.572 23.281

参加台数55台 出走台数44台 完走41台 Best Lap #760 岩本 佳之 1′40″870

2018 SERIES POINT RANKING

RANK NO. Rd
開催地
決勝日
決勝台数
第1戦
鈴鹿
4/1 79台
第2戦
菅生
4/29 台
第3戦
AP
5/27 台
第4戦
岡山
6/24 台
第5戦
富士
7/22 台
第6戦
十勝
8/18 台
第7戦
十勝
8/19 台
第8戦
もてぎ
9/23 台
第9戦
鈴鹿
10/28 台
合計ポイント
1位25水谷 大介17◎1633
2位0神谷 裕幸22☆123
3位713松原 怜史02121
4位521中島 佑弥13720
5位758安藤 正明114☆15
6位84橋本 洋平11011
7位70庄司 雄磨01111
8位772中島 保典-99
8位177松田 利之9-9
10位305水野 大718
11位703花里 祐弥055

☆ポールポジション ◎ファステストラップ
※クラブマンクラスは有効ポイント制が採用されており全9戦中の獲得ポイントの高い5戦のポイントが採用されます。