GR 86/BRZ Race

2018 TOYOTA Gazoo Racing 86/BRZ RACE PROJECT REPORT VOL.4

第4戦 岡山国際

 2018年86/BRZ RACEシリーズも早くも中盤戦に入り6月23日~24日の日程で第4戦が行われました。闘いの舞台は、岡山県の美作市にある、岡山国際サーキット。レーシングコースの特徴は、全長3,703m、メインストレートとバックストレートを合計13の中低速コーナーで繋ぐ、テクニカルサーキットです。 過去にはF1も開催された事もあり、スーパーGTをはじめ様々なビックレースが開催されているサーキットです。

岡山国際

大会の参加台数は、プロフェッショナルシリーズ35台、クラブマンシリーズ67台と計102台のワンメイクマシンがサーキットに並びました。   今大会で苦慮したのは、梅雨時期のレースという事で天候の変化への対応です。23日(土)に行われた公式予選は、午後14時30分。早朝から降り注いだ雨の影響で路面は、ウエットコンディションでしたが、予選が始まるにつれ天候が回復。ハーフウェットへとコースは変化をしていきました。2つの組に分けられた予選で1組のトップに立ったのが、1′52″249で#610の田嶋選手。2組のトップは、1′51″401でシリーズランキングトップの#0神谷選手が入りました。両者のタイム差を比べてみると約1秒ものタイム差があります。技術と車両の差もありますが、決定的な違いは路面の状況が後半へ行けばいくほどよくなり、タイヤのグリップが増しタイムが上がるという構図となり、30分の差があった2組の後半ではコースレコードが8台も出る展開となりました。
#703花里選手(埼玉トヨタ)は、1組目のクラスからスタート。15分間をフルに使いアタックをかけましたが、1′53″663で10番手。グリッドは1組2組の合算になりますので、20番グリットから上位を目指す形になりました。

明けて日曜日の決勝は、前日のウエットコンディションから完全ドライコンディションに変わり気温も上昇、路面の温度は50度近くまでになり、真夏のような天候になりました。ウエットとドライでは、車両セットが変わるのでチームメカニックは、ドライセットに調整して、マシンを送り出しました。

岡山国際

全車グリッドに整列。シグナルがオールレッドから一斉にスタート。ポールポジションの#0神谷選手を先頭に1コーナーに進入していきます。パッシングポイントの少ない岡山では、1つのシフトミスでも順位を落としてしまいます。相手のミスを待ち、後ろからプレッシャーかけていくというレースが岡山の特徴とも言えます。一部接触やトラブルもありましたが全体的にはクリーンなレースで、各車しっかりスペースを守りながら走行。ジェントルマンなレース展開でクラブマンクラスのレベルの向上を感じられました。
決勝レースを制したのは、今シーズンのポイントリーダーの#0神谷選手(ネッツ中部GRGミッドレス)が見事ポールトゥウィン。
岡山で「ポールポジションを獲得すると優勝をする」というジンクスのまま、今シーズン2勝目。2番手には#70庄司選手(OTG DL 86)、3番手には10番グリットからスタートした#771菱井選手(CUSCO BS 86)が着実に順位を上げ見事3位表彰台を獲得しました。
#703花里選手(埼玉トヨタ・エンドレス86)は、20番グリットからスタート。中盤の争いの中から上手く抜け出し、ポジションを3つ上げて17位でチェッカーを受けました。ドライバーも車両も好調な状態で臨んだレースでしたが、色々な条件を味方にしなければ勝利はないと思います。
この気持ちを忘れず対策を考え、歓喜の日が来るようチームは努力をしていきます。ワンメイクレースの注目のひとつでもあるタイヤメーカーの争いは、4戦終了をしてDUNLOP3勝、ブリジストン1勝となっています。今後のタイヤ開発にも注目が集まります。
遠方まで応援にお越しいただきました皆様ありがとうございました。次戦、ご期待ください。   

モータースポーツ室 渡邊

RACE RESULT-Rd.4 

RANK No. Driver Car name Total time Gap
1位 0 神谷 裕幸 N中部GRGミッドレスDL86 22′54.152 -
2位 70 庄司 雄磨 OTG DL 86 22′54.580 0.428
3位 771 菱井 將文 CUSCO BS 86 22′56.182 2.030
4位 613 田嶋 聡 ネッツ兵庫インパルスDL86 22′57.345 3.193
5位 305 水野 大 リキモリ制動屋ピース剛式86 22′59.370 5.218
6位 25 水谷 大介 ネッツ東京レーシング86 23′07.435 13.283
7位 630 蒲生 真哉 ネッツ兵庫☆トミカ86BS 23′08.201 14.049
8位 522 福岡 宝昌 GB CAMP 86 YH 23′08.589 14.437
9位 804 山下 昌樹 NUTECアライズ86 23′09.738 15.586
17位 703 花里 祐弥 埼玉トヨタ・エンドレス86 23′18.262 24.110

出走台数40台 完走38台  Best Lap #771 菱井 將文 将 1′52″736

2018 SERIES POINT RANKING

RANK NO. Rd
開催地
決勝日
決勝台数
第1戦
鈴鹿
4/1 79台
第2戦
菅生
4/29 台
第3戦
AP
5/27 台
第4戦
岡山
6/24 台
第5戦
富士
7/22 台
第6戦
十勝
8/18 台
第7戦
十勝
8/19 台
第8戦
もてぎ
9/23 台
第9戦
鈴鹿
10/28 台
合計ポイント
1位 0 神谷 佑幸 22☆ 1 16 22☆           61
2位 70 庄司 雄磨 0 11 22☆ 16           49
3位 25 水谷 大介 17◎ 16 6◎ 7           46
4位 305 水野 大 7 1 11 9           28
5位 771 菱井 将文 - 4 9 14◎           27
6位 713 松原 怜史 0 21 3 1           25
7位 521 中島 佑弥 13 7 1 1           22
8位 760 岩本 佳之 1 4◎ 13 1           19
8位 84 橋本 洋平 11 0 7 1           19
10位 758 安藤 正明 1 14☆ 1 1           17
16位 703 花里 祐弥 0 5 - 1           6

☆ポールポジション ◎ファステストラップ
※有効ポイント制 全9戦中の獲得ポイントの高い5戦のポイントが採用されます

浦和東店 國分エンジニア
深谷店 久保エンジニア
ありがとうございました。