2018 TOYOTA Gazoo Racing 86/BRZ RACE PROJECT REPORT VOL.5
第5戦 富士スピードウェイ
全9戦で行われる86BRZワンメイクレースシリーズも第5戦に入り、本格的な夏のシーズンを迎えました。 シリーズの折り返しとなる第5戦は富士スピードウェイが舞台で、7月21日(土)に予選、22日(日)に決勝レースが行なわれました。毎戦、富士ラウンドでは、スポット参戦も含め多くのエントラントを集めます。
今戦はプロフェッショナルシリーズが40台、クラブマンシリーズが110台のエントリー、合わせて150台のマシンが夏の富士に集結をしました。昨年の富士大会では133台のエントリーがありましたが、それをはるかに超える台数でワンメイクレースの人気は、衰え知らずと言えます。
2018年の夏は異常気象とも思われる、災害や全国的な酷暑に見舞われました。富士スピードウェイも連日の高気温で人も車も限界の中レース活動が行われました。気温が上がればサーキットの路面温度も上昇し、ダンロップコーナーの一部の路面が剥がれてしまうというアクシデントも起こり暑さはコースにも影響をしていました。
富士スピードウェイの決勝レースは最大出走台数が45台。クラブマンシリーズでは予選を勝ち上がったAレースとBレースが行われます。参加台数110台を3組に分けても、20台の予選落ちが発生してしまいます。予選落ちを回避するために、プロフェッショナルシリーズにも匹敵する激しいタイムアタックが繰り広げられ、土曜日に行われた予選は1組からスタートしていき、緊迫の12分間となりました。
1組トップは、ポイントリーダーの#0神谷選手(チーム ミッドレス DL86)が2′6″960でトップ。2組のトップは、#70庄司選手(OTG DL 86)が2′6″892で神谷選手のタイムを上回りました。3組のトップは松原怜史選手(GR-G神戸垂水86BS)で1組と2組のタイムを上回る事が出来ず、その結果、庄司選手がポールポジションを獲得、またグリッドは、2組~1組~3組の順に並んでいく事となりました。
埼玉トヨタ・エンドレスの花里選手は、予選計測1周目で2′7″170で1組の2番手を獲得。計測タイム的には全体の3番手ではありますが、3組制のルールによって組のトップから順に並ぶため、5番グリッドからのスタートとなり上位を目指します。
翌日の決勝もジリジリと強い日差しの中、レースの進行が行われ全車一斉にクリーンスタート。ポールポジションの#70庄司選手がスタートに出遅れてしまい、1コーナーで#0神谷選手に抜かれてしまいますが、すかさずコカ・コーラコーナーで抜き返し事なきをえます。 そこから一気にスパートをかけオープニングラップ終了時には、2番手の神谷選手に1秒の差をつける事となりました。
猛烈な暑さによって全体的にタイムが落ち気味の中、ぺースを徐々に上げていったのは、#84橋本選手(カーウォッチBS revo)で、着実に順位を上げていきます。
一方、#703(埼玉トヨタ・エンドレス)花里選手は、5番グリッドからスタート。2コーナーで後方からペースを上げてきた#84橋本選手にパスをされてしまいますが、その後隊列は1列になりダンロップコーナーに進入。この時、後方からの激しい追突を受け、バランスを崩しかけましたが、ギリギリでコースへ復帰、6番手ポジションをキープしつつ、我慢のレース展開へ。「接触の影響でアライメントが狂い、ステアリングと格闘しながらのドライビングでした。」と花里選手は語ってくれました。その後大きなアクシデントもなくレースは展開され、優勝はポールポジションから一気に逃げ切る形で、#70庄司選手(OTG DL86)が今季2勝目をマーク。
2位は7番グリッドから着実に順位を上げてきた、#84橋本選手(カーウォッチBS revo)、3位には#25水谷選手(ネッツ東京レーシング)が入りました。
#703花里選手(埼玉トヨタ・エンドレス86)は損傷した車両を必死に操り、6位にてチェッカー!今季初入賞を果たしました。
2018年の富士大会は沢山の皆様に応援へお越し頂きました。特に本年度入社の新入社員の皆さんには多くの感動の声を頂き、チームとしてもモチベーションがあがりました。
レースを通じて色々な会話や繋がりもあり今後の販売活動やメンテナンスのへのきっかけとなると思います。今後もこのような企画が続けられる環境を整えていきたいと思います。多くのモータースポーツファンに感謝をいたします。後半戦のレースもどうぞ宜しくお願い致します。
モータースポーツ室 渡邊
※前戦の岡山大会と今大会の富士の様子は、カーエックスTVにて放映予定です。こちらの方もチェックしてくださいね!!
テレビ埼玉(Tue)24:30~
RACE RESULT-Rd.5
RANK | No. | Driver | Car name | Total time | Gap |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 70 | 庄司 雄磨 | OTG DL 86 | 21′23″738 | - |
2位 | 84 | 橋本 洋平 | カーウォッチ86BSrevo | 3.463 | 3.193 |
3位 | 25 | 水谷 大介 | ネッツ東京レーシング86 | 21′27″640 | 3.902 |
4位 | 731 | 松原 怜史 | GR-G神戸垂水86BS | 21′28″120 | 4.382 |
5位 | 0 | 神谷 裕幸 | N中部GRGミッドレスDL86 | 21′30″144 | 6.406 |
6位 | 703 | 花里 祐弥 | 埼玉トヨタ・エンドレス86 | 21′33″926 | 10.188 |
7位 | 62 | 松原 亮二 | CSK Racing 86 | 21′34″178 | 10.440 |
8位 | 760 | 岩本 佳之 | C名古屋メサイヤ86 | 21′34″583 | 10.845 |
9位 | 130 | 松井 宏太 | ネッツ青森アップルRC86 | 21′38″357 | 14.619 |
10位 | 710 | 朝日 俊光 | カースタレンタカーラルグ86 | 21′43″226 | 19.488 |
参加台数110台 出走台数108台
2018 SERIES POINT RANKING
RANK | NO. | Rd 開催地 決勝日 決勝台数 |
第1戦 鈴鹿 4/1 79台 |
第2戦 菅生 4/29 台 |
第3戦 AP 5/27 台 |
第4戦 岡山 6/24 台 |
第5戦 富士 7/22 台 |
第6戦 十勝 8/18 台 |
第7戦 十勝 8/19 台 |
第8戦 もてぎ 9/23 台 |
第9戦 鈴鹿 10/28 台 |
合計ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 70 | 庄司 雄磨 | 0 | 11 | 22☆ | 16 | 23☆◎ | 72 | ||||
2位 | 0 | 神谷 佑幸 | 22☆ | 1 | 16 | 22☆ | 9 | 70 | ||||
3位 | 25 | 水谷 大介 | 17◎ | 16 | 6◎ | 7 | 13 | 59 | ||||
4位 | 713 | 松原 怜史 | 0 | 21 | 3 | 1 | 11 | 36 | ||||
5位 | 84 | 橋本 洋平 | 11 | 0 | 7 | 1 | 16 | 35 | ||||
6位 | 305 | 水野 大 | 7 | 1 | 11 | 9 | 1 | 29 | ||||
7位 | 771 | 菱井 将文 | - | 4 | 9 | 14◎ | 0 | 27 | ||||
8位 | 521 | 中島 佑弥 | 13 | 7 | 1 | 1 | 1 | 23 | ||||
8位 | 760 | 岩本 佳之 | 1 | 4◎ | 13 | 1 | 4 | 23 | ||||
10位 | 758 | 安藤 正明 | 1 | 14☆ | 1 | 1 | 1 | 18 | ||||
11位 | 703 | 花里 祐弥 | 0 | 5 | - | 1 | 7 | 13 |
☆ポールポジション ◎ファステストラップ
※有効ポイント制 全9戦中の獲得ポイントの高い5戦のポイントが採用されます
新入社員の皆さん応援ありがとうございました