GR 86/BRZ Race

2018 TOYOTA Gazoo Racing 86/BRZ RACE PROJECT REPORT VOL.7

第8戦 ツインリンクもてぎ

埼玉トヨタ・ENDLESS86 花里選手がシリーズ挑戦
初の表彰台を獲得!!

第8戦 ツインリンクもてぎ

 TOYOTA GAZOO Racing86/BRZ Race 2018年シリーズも残り2戦となりました。第8戦の闘いの舞台は栃木県ツインリンクもてぎ。アスレチックやキャンプ施設、ホンダコレクションホールなど大人から子供までが楽しめるパークの中にある国際レーシングコースです。

 ツインリンクもてぎのコースの特徴は、直線と直線をタイトなコーナーでつないだ、ストップ&ゴーが特徴。後半に訪れるコース最長のダウンヒルストレートからの90度コーナーがパッシングポイントで注目されます。世界一ブレーキに過酷なサーキットとも言われ、ブレーキメーカーの対決も注目の一つです。

第8戦 ツインリンクもてぎ

 更に例年開幕戦として開催されたツインリンクもてぎですが、今大会は9月開催。春先の季節から残暑の季節へシフトした事で気温や各パーツの温度も上昇、ブレーキとタイヤの負荷を考えたドライビングが必須になってきます。

 プロ・クラブマンクラス共にシリーズチャンピオン争いも決定の可能性もある大会だけに、注目は一層高まりました。参加台数はプロクラス36台。クラブマンクラス72台の大量エントリー、もてぎ大会の参加台数の記録を更新しました。

 チャンピオンの可能性があるのは、ポイントリーダの#70庄司選手を含め3名。昨年の覇者#0神谷選手は最低でも2位、#84橋本選手は優勝が最低条件。最終戦の鈴鹿に繋ぐ条件となっていました。

●公式予選

 22日(土)に行われた予選は、前日の雨が少しコースに残っておりハーフウエット。

 2組に分けられた予選は、後半の方がドライへと変化する為、2組の方が有利にすすむと予想されました。1組のトップはポイントリーダーの#70庄司選手(OTG)が2分20秒151でトップ。

第8戦 ツインリンクもてぎ

 2組のトップは予想通りドライに変化したコースで、#521の中島選手(GB CAMP)が2分20秒141でトップ。2組に割り当てられた#703花里選手(埼玉トヨタ)は、クリアラップをとれず2分21秒396で4位に終わりました。

 1組2組の合算で、ポールポジションは#521中島選手(GB CAMP)。2番手は、#70庄司選手(OTG)のフロントロー。埼玉トヨタの花里選手は、7番グリッドから上位を狙う形となりました。

●決勝

 明けて決勝は、天気も回復してドライ。 45台の86BRZがグリッドに並びました。  シグナルが消え一斉にスタート。全車クリーンなスタートとなりましたが、2周目に上位を走行する#0神谷選手が#30北見選手を押し出してしまい、共に後退。 その後、神谷選手にはドライブスルーのペナルティが与えられ戦線を離脱することに。

第8戦 ツインリンクもてぎ

 先頭集団は5台。ポールスタートの#521中島選手と#70庄司選手の2台は中々ペースをあげる事が出来ず、3番手を走行する#25水谷選手(ネッツ東京)が2台を伺うかたちとなります。

 #703花里選手(埼玉トヨタ)は、7番手から少し出遅れて8番手を走行。序盤で得意の高速S字コーナーで1台のパスに成功、徐々に追い上げ先頭集団を見据えながらの展開になっていきます。

 激しい中盤戦、#25水谷選手が6週目のヘアピンで先頭を捉え、トップへ。そのまま後続を寄せつけずチェッカーとなり今季初優勝を飾りました。

 2位には#70庄司選手が入りこの時点で2018年クラブマンシリーズチャンピオンが確定しました。3位には中盤のブレーキング争いで2台を一気に抜き去った、#703花里選手がワンメイクレース挑戦19戦目にして初の表彰台を獲得、チームは歓喜の瞬間を迎える事になりました。

第8戦 ツインリンクもてぎ

●花里選手のコメント

『本当に皆様のサポートあっての結果だと心から思っています。チームにも素晴らしい車を仕上げてもらい感謝しています。ここまで時間がかかってしまいましたが、次戦も皆さんと喜べるよう努力していきますので、応援の方宜しくお願い致します』

 86ワンメイクレース。挑戦19戦目の素晴らしい日になりました。一つの目標を達成するには、色々な積み重ねが必要になります。車両メンテナンス・メカニックの技術や正確な判断・ドライバーの技術。全てが揃わないと勝利は無いと思っています。

 また新しい目標を掲げて挑戦を続けていきたいと思います。次戦、鈴鹿大会で2018年、最終ラウンドとなります。皆様にまた素晴らしい報告が出来るよう頑張っていきますので、温かい応援宜しくお願い致します。

NEXT ROUND.9
FINAL 10/27(土)SUZUKA

モータースポーツ室 渡邊

第8戦 ツインリンクもてぎ

RACE RESULT-Rd.8

RANK No. Driver Car name Total time Gap
1位 25 水谷 大介 ネッツ東京レーシング86 23′45″623 -
2位 70 庄司 雄磨 OTG DL 86 23′46″862 1.239
3位 703 花里 祐弥 埼玉トヨタ・エンドレス86 23′48″197 2.574
4位 771 菱井 將文 CUSCO BS 86 23′49″625 4.002
5位 521 中島 祐弥 GB CAMP 86 23′53″501 7.878
6位 13 田中 良平 デルタモータースポーツ枚方86 23′54″524 8.901
7位 731 松原 怜史 GR-G神戸垂水86BS 23′58″920 13.297
8位 760 橋本 洋平 カーウォッチ86BSrevo 23′58″928 13.305
9位 760 岩本 佳之 C名古屋メサイヤ86 24′00″820 15.197
10位 523 高橋 泰裕 GB CAMP 86 24′01″119 15.496

参加台数76台

2018 SERIES POINT RANKING

RANK NO. Rd
開催地
決勝日
決勝台数
第1戦
鈴鹿
4/1 79台
第2戦
菅生
4/29 台
第3戦
AP
5/27 台
第4戦
岡山
6/24 台
第5戦
富士
7/22 台
第6戦
十勝
8/18 台
第7戦
十勝
8/19 台
第8戦
もてぎ
9/23 台
第9戦
鈴鹿
10/28 台
合計ポイント
1位 70 庄司 雄磨 0 11 22☆ 16 23☆◎ 16 21 16   125
2位 25 水谷 大介 17◎ 16 6◎ 7 13 13 12◎ 21   105
3位 0 神谷 佑幸 22☆ 1 16 22☆ 9 9 9 1   89
4位 84 橋本 洋平 11 0 7 1 16 22◎ 16 4   77
5位 771 菱井 将文 - 4 9 14◎ 0 11 13 12◎   63
6位 713 松原 怜史 0 21 3 1 11 2 4 5   47
7位 521 中島 佑弥 13 7 1 1 1 7 7 10☆   47
8位 305 水野 大 7 1 11 9 1 4☆ 5 -   38
9位 703 花里 祐弥 0 5 - 1 7 - - 13   26
10位 760 岩本 佳之 1 4◎ 13 1 4 - - 3   26

☆ポールポジション ◎ファステストラップ
※有効ポイント制 全9戦中の獲得ポイントの高い5戦のポイントが採用されます