埼玉トヨタ
2019 TOYOTA Gazoo Racing 86/BRZ RACE PROJECT REPORT VOL.2
第2戦 富士スピードウェイ
第2戦 富士スピードウェイ
2ヒート制とは、1レースで2回の決勝レースを行う事です。両ヒートを完走しなければポイントが与えられないルールで、完走する事が絶対条件となります。車両の各交換部品も厳密に定められていて、特に重要なタイヤは、両ヒート合わせて4本までに制限がされており、各チームの作戦やドライバーの技術が従来のレース、以上に求められてくると言えます。
富士大会は全国からのアクセスの良さもあり、今大会はプロフェショナルシリーズ・クラブマンシリーズ合わせて123台のエントリーがありました。
レースWEEKは、天候にも恵まれフリー走行、予選、決勝レースとドライコンディションで走行する事ができ、各チームの熱い思いがぶつかり合いました。
クラブマンエキスパートクラスのエントリーは38台。クラスの上位に位置するドライバーは、プロクラスにも匹敵するようなタイムを出せる強者が揃っており百分の一秒、千分の一秒の争いになります。15分間の予選では、タイヤの性能を発揮できる序盤が勝負となります。
トップタイムを計測したのは、#29松沢選手(Uグループレーシング)2′5″389でポールポジション。続いて2017年のシリーズチャンピオンの#38の神谷選手(チームミッドレス)が2′5″468で2番手。 3番手は、15分間の最後に計測をした、#84橋本選手(カーウォチwithレボリューション)が入りました。
#703花里選手(埼玉トヨタ・エンドレス)は、2′5″772で7番手入り、2分5秒台の中に9台が入る、ハイレベルな予選で決勝のグリッドが決定していきました。
《 4月21(日)AM 決勝 第1ヒート 10LAP 》
2ヒート制で行われる決勝の1ヒート目は、日曜日の午前9時30スタート。2ヒート目のスタートは、午後2時55分にスタート。時間が空いているように思えますが車両の手続きやメンテナンス時間を考えると時間は多いとは言えません。2つのレースを考えた、レース展開をイメージしたチームが勝利を掴むことが出来ると言えます。
1ヒート目のレースでは、オープニングラップで多重クラッシュが発生してしまい、コースにオイルや部品が散乱してしまいました。この処理の為、スタートから5LAPまでセーフティーカーが導入。隊列を組みながら周回を重ねていきます。再開は既にレースの半数を消化してからの、リスタートへ。
スタートダッシュを決めたのは、3番グリッドから飛び出しに成功した、#84橋本選手が終始安定した走りでポジション1位チェッカー。2番手は#29松沢選手、3番手は#38神谷選手が入りました。#703花里選手は、周回数が少ない中ポジションを一つ上げ、6位にてチェッカーを受けました。大きなクラッシュが起こり厳しいレース展開の1ヒート目が終わりました。
《 4月21(日)PM 決勝 第2ヒート 10LAP 》
午前中の1ヒート目から、約5時間のインタバールを経て、車両はメンテナンスを終えスターティンググリッドに並びました。タイヤの使用制限は4本。1レースを使用したブリジストンタイヤは摩耗がすすんでいますが、2ヒート目のレースへ挑みます。気温、路面温度も午前中のレースより上昇しており、メカニックは車両のセットをアジャストしていきます。
2ヒート目のグリッドは、1ヒート目の順位が採用されるので、ポールポジションは、#84橋本選手、#29松沢選手、#38神谷選手と続きます。#703 花里選手は6位だった為、2ヒート目は6番グリットから上位を狙います。
レッドシグナルが消え全車スタート、1コーナーを進入していったのは、ポールスタートの橋本選手が飛び込みます。橋本選手は周回を重ねるに連れて徐々に徐々にアドバンテージを築きはじめていきます。
花里選手は激しい1コーナーの争いを制して、ポジション6番手をキープしてオープニングラップを迎えます。後半に向かうに連れて、各車タイヤの摩耗がすすみ車両の挙動を必死に抑えるドライバーの悲鳴が聞こえてきそうでした。
2番手を争う松沢選手と水野選手のバトルの間に、トップの橋本選手は、2秒近くのアドバンテージを築きそのままチェッカー。両ヒートともに優勝を飾り完全勝利という形となりました。2位は争いを抜け出した#305水野選手、3位には#38神谷選手が入りました。
#703花里選手は、レース後半の激しいバトルを行いながらポジションを一つ上げて5位入賞。開幕の鈴鹿戦に続き入賞を果たしました。2ヒート制の闘い方やデータも収集が出来て、今後のレースの参考にでぃていきたいと思います。今シーズンは、あと4大会2ヒート制が開催予定です。
今大会は、とても多くの方々に応援にお越し頂きました。お子様連れやクルマファン。初めてレース観戦をする方など、1日中86ワンメイクレースを楽しめたかと思います。多くの声援は、チームの活力や社内の活気にも繋がると信じています。シーズンもまだまだ序盤ですが、より一層のご声援宜しくお願い致します。
RACE RESULT-Rd.2




2019 SERIES POINT RANKING



