埼玉トヨタ
2019 TOYOTA Gazoo Racing 86/BRZ RACE PROJECT REPORT VOL.5
第5戦_富士スピードウェイ
第5戦_富士スピードウェイ
レースWEEK期間の天候は、雨が中心で時には激しく降り続き、中断や延期する練習走行枠もあり難しいコンディションの中、参加チームは車両のセットアップに取り組みました。
ドライコンディションとウエットコンディションの違いの一つを上げると、タイヤの空気圧が大幅に変わってきます。
タイヤ本体は、市販タイヤを使用する為、変わりはないのですがベストな空気圧は、車を操るドライバーやその時の雨量や気温、路面温度で変化するため、その時々のコンディションでベストな内圧を見つけたチームが勝利を掴むとも言えます。
クラブマンエキスパートクラスのエントリーは40台。今大会はシリーズランキングにおいても、とても重要な1戦で今シーズン上位陣の実力から、百分の一秒千分の一秒の争いが予想されます。昨今の高性能タイヤは、序盤にベストタイムを記録しなければ後半のタイムアップが見込めません。いかに序盤にタイムを記録するかがカギとなります。
トップタイムを計測したのは、#130松井選手が2分6秒634でまずはトップタイムをマーク。しかしすぐに#84の橋本選手が2分6秒539で松井選手のタイムを更新します。続いて#38神谷選手が2分6秒575で続きました。
埼玉トヨタ、花里選手はクリアラップで少しひっかかる状況の中、2分6秒695で4番手ポジションをマークしますが、時間をおいて2度目にタイムアタックをかけた#29松沢選手が2分6秒505を出し、ポールポジションを獲得する事となり、2番手橋本、3番手神谷、4番手松井、そして5番手に花里という結果となりました。
ポールポジションと花里選手のタイム差を見てみると、0.19秒差。1秒以内に20台が入るというハイレベルでプロフェショナルクラスの様な予選でした。
《7月7日(日)決勝 》
翌日、午後3時に行われた決勝。心配された雨予報も曇りに変わり、ドライコンディションでのスタートとなりました。予選のタイム差から、上位陣はほとんど差が無いのでグリッドスタートで1台でも前に出る事が勝利への条件となります。
ポールスタートの#29松沢選手は、スタートでホイールスピンをしてしまい出遅れてしまいます。対照的にスタートを決めたのは、#84橋本選手と#703花里選手でした。
#84橋本選手は、1コーナーで先頭に立つが、#703花里選手は、1コーナーで#29松沢選手に並びかけた所、左リヤに接触を受けダートへ飛び出してしまい、結果としてブレーキングが出来ず、アウト側にいた#38神谷選手に接触してしまい車両は足廻りに重大なダメージを受けそのままリタイアとなってしまいました。
中盤に大きなアクシデントがあり、赤旗中断からの再スタートがありましたが、先頭の#84橋本選手は、2分6秒台のペースを守りつつトップチェッカー。
今シーズン富士戦2連勝する事が出来ました。2位はポールスタートの#29松沢選手3位には#305水野選手が入りました。
車両のセットアップも上手くいき予選の結果からも上位入賞が見えていただけにチームの落胆は大きかったです。レースという厳しい世界の現実は今までにもチームは遭遇してきました。今回の反省する点を考え次戦に向けてすすみたいと思います。
今大会は、本年度入社の新人研修プログラムも含まれており、本年度入社の新入社員の皆さんを中心に沢山の応援者に駆けつけて頂きました。本当にありがとうございました。皆様の熱い期待に応えられず申し訳ありませんでした。次戦、必ず取返し良いご報告が出来るよう努力していきたいと思います。皆様の熱い応援お待ちしています。是非、サーキットへお越しください。
RACE RESULT-Rd.5




2019 SERIES POINT RANKING


