埼玉トヨタ
2020 TOYOTA Gazoo Racing 86/BRZ RACE PROJECT REPORT VOL.3
第7戦 ツインリンクもてぎ
埼玉トヨタ・エンドレス86!! 最終戦
埼玉トヨタ・エンドレス86!! 最終戦
現在も終息が見えていない新型コロナウイルス感染拡大によって、スケジュール変更や大会数の削減があり異例のシーズンとなりましたが、サーキットには多くの車ファンが集まり楽しんでいる様子が伺えました。
これまで、各サーキットの感染防止対策や関係者の努力によって無事に4大会を終え、11月21日(土)~22日(日)の日程で最終戦が開催されました。
#703花里選手は前回、岡山大会で第1ヒート優勝。第2ヒート2位という好成績をあげており、最後の大会となるもてぎ戦は「シリーズ上位へ」という多くの期待が寄せられました。
フリー走行では今までに経験した事のない車両トラブルが頻繁におこり、修復作業にメカニックは翻弄。レース運びにも流れというものがあり、チーム内には少しずつ歯車がずれていく感覚が起こっていました。
原因究明と修復を繰り返しながら、なんとかベストコンディションに持っていき、公式予選に挑みました。
21日(土)午前9:15から行われた公式予選は15分間。天候はドライコンデション。近年開発がすすむハイスペックタイヤは、1周目の計測タイムが重要で各チーム15分間の中でタイミングを見ながらスタートしてきます。
#703花里選手(埼玉トヨタ)は、計測1周目で2′19″405を計測して7番手のタイムを記録。決勝レースは同じタイヤを使用する為、タイヤを温存して計測1周でタイムアタックを終了した。
しかし、『規定走路外走行』(4輪のタイヤがコース外に出て走行してしまう事)
で計測タイムが抹消され、記録なしという予選結果になってしまいました。
ポールポジションは、初出場の#70伊藤選手が獲得。2番手にシリーズチャンピオンが確定している#56鶴賀選手(栃木トヨタ)3番手には、#28松沢選手が入りました。
走路外走行の車両は、全クラス合わせて20台にものぼり、原因と考えられるのはタイヤ性能向上によるコーナーリングスピード上昇や路面の状況が関係してしてくと思われます。限られたサーキットのコーナーにはなりますが、今後の課題が残りました。
【決 勝】
翌日の22日(日)の決勝もすっきりとした青空が広がり朝日が眩しい朝となりました。
予選タイムを持っていないため、スタートは後方からのスタートとなります。ベストLAP狙いと少しでも上位へ、応援を頂いている皆さんに楽しんで頂けるような走りを見せられる様、チームは切り替えていきました。
スタートシグナルが消え全車スタート。ポールポジションの#70伊藤選手を先頭に1コーナーに飛び込んでいきます。大きな接触等もなく序盤のレースは展開していきます。
#703花里選手は後方から追い上げていき、3周目には後方をとらえ周回を重ねるごとに1台1台丁寧にパスをしていきます。上位陣はエキスパートらしいクリーンなレース展開ですすんでいき、トップチェッカーは初出場の#70伊藤選手がポールトゥウィン。
2番手にはシリーズチャンピオン#56鶴賀選手、3番手にはポジションをひとつ上げた#38神谷選手の3名が表彰台となりました。#703花里選手は、9ポジションアップの20位にてチェッカーで悔しい結果となりました。これもレースという言葉がありますが、何とも言えない悔しさが残る大会となりました。
車両のトラブルを乗り越え、予選の判断ミス、課題の残る大会となりましたが決勝のレースの花里選手の頑張りにはチームも感動をしました。
今シーズンのスケジュールは全て終了、年間シリーズランキングは6位を獲得することができました。
各関係者の皆様に感謝申し上げます。
そして、多くの社員の皆様には沢山の応援を頂きました。クルマファン拡大に向けた活動は少しずつ成果をあげてきています。引き続き継続して参りたいと思いますので今後とも応援宜しくお願い致します。1年間ありがとうございました。
RACE RESULT-Rd.7

2020 SERIES POINT RANKING
